2024年02月14日

珈琲を喫する(コーヒー話そのに)

まいど。
 人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。

 あくまで私見ですが、ワタクシ、コーヒー、といえばコダワリの代名詞、
みたいな気がしています。
 そんで、インスタントはコダワリの対局にあるような気がしています私見ですが。

まあ、熱く書いてしまったことですだよ。

 しかしよく考えてみると今までも散々、
やれレトルトカレーにはスライスチーズだ、とか、
それカップやきそばは焼いてないだろ(※1)とか、
暑苦しく語っていたので、まあ似たようなもんですかね。

 さて、ふだんワンドリップコーヒーとインスタントコーヒーで
つましく暮らしているワタクシなのですが、一昨日はたまたま街中にいたので、
コーヒーを飲もうと思ったわけです。

 久しぶりに仙台市内のそれも一番町周辺をうろうろしたわけですが、
知らない店がいっぱい増えていて、知ってる店がいくつも無くなっていて、
まあまあ時の流れを感じました。
 で、コーヒーを飲む、という目的でうろつくと、
有名チェーン店か、パンやら菓子がメインの店ばかりが目につきます。

 どうしようかと思っているうちに発見したのが、珈琲豆も売っている、
ちょっと敷居の高い感じのお店。
 いい加減歩き疲れていた、というのもありましたが、
ピンとくるものがあって、入ることにしました。

 店内に足を踏み入れた瞬間、甘い香りが鼻をつき、
これはいけるんじゃないか?と思いましたが、油断(?)せずに、
店内の様子や客層を観察したりしつつ、案内された席に向かいます。

 席について、メニューをみるとストレート豆のハンドドリップコーヒーだけで
まるまる1ページ使っています。期待もふくらむってもんですね。
 しかし、豆ごとにわりと精緻な動物のイラストが載っているのは謎でした。
 UNIXの参考書(※2)かと思ったわい。

 https://darestore-jp.myshopify.com/collections/beans

 ワタクシがお店でストレートの珈琲をいただく場合には
キリマンジャロを頼むことが多いのですが、今回のお店には
ケニア(※3)があったので、それをいただきました。

 待つことしばし、やってきた珈琲は、ワタクシの予想と違い、
透明なガラスのカップにはいっていました。
 目の前に置かれると、ほのかに甘い香りがして、カップを手に取ると
薄い褐色の液体が揺れて、その色の薄さが見て取れます。
 ソッとすすると、味が薄いのでは?というワタクシの心配をよそに、
フルーツのような香りとかすかな酸味が軽やかに口中を通り過ぎていきました。
 フレッシュでありながら、しっかりした味わいのある、とても良いコーヒーでした。

 コーヒー、最近は水分補給のためにごくごく飲んでばかりだったのだな、
と気づき、本当に久しぶりに、ゆっくりと珈琲を味わった気がします。

 月に一度くらいは、専門店で珈琲を喫するのも良いな、と思った次第であります。

coffee_paper_drip

んでわ。

※1:よく考えるとこのブログでは書いてなかった
※2:オライリーの書籍:初期のものは変わった動物の絵が表紙になっていた
 https://www.oreilly.co.jp/index.shtml
※3:キリマンジャロは山の名前で、タンザニア側とケニア側で収穫している


tsurutaya at 23:56|PermalinkComments(0) | ローカル

2024年02月12日

誰にでも突然訪れうる悲しみ「さよならもいわずに/上野 顕太郎」

まいど。

 人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
古今東西、亡き人への思いをこめた作品や、グリーフを主題にした作品は、
音楽だけでなく様々なジャンルにあると思っています。

 ワタクシ視点だと、名作もいくつかあると思いますし、
傑作と言わないまでも、充分人の心に響く佳作も多いと感じていますので、
この場を借りていくつか紹介していきたいと思います。
 まずはこの作品。


 作者、上野顕太郎いやさウエケンは、初期の“帽子男シリーズ”から
けっこう読んでいた、シリアスタッチのギャグ漫画家、という認識でしたが、
本作はワタクシの知る限り唯一のドキュメンタリー作品です。

 ざっくり言うと、10年連れ添った愛妻の自宅での突然死を契機に、
どんな出来事があったのか、作者がどんな思いを抱いたのかを、
とても主観的に描いた作品です。

 家族の死という、衝撃的な体験を作品にする、という行為が、
作者のどのような気持ちからのものであったのかは知る由もありませんが、
作品からうかがい知れるのは、愛する者にいきなり先立たれた人が感じる、
悲しみだけではない様々な感情、です。

 本作は、「このマンガがすごい! 2011」のオトコ編で3位なのですが、
この年のトップ10はこんな感じです。

1 進撃の巨人 諫山創
2 テルマエ・ロマエ ヤマザキマリ
3 さよならもいわずに 上野顕太郎
4 ONE PIECE 尾田栄一郎
5 鋼の錬金術師 荒川弘
6 乙嫁語り 森薫
7 ドリフターズ 平野耕太
8 バクマン。 大場つぐみ(原作)小畑健(漫画)
9 アイアムアヒーロー 花沢健吾
10 惡の華 押見修造

 ご覧の通り、本作以外ほとんどがとてつもないヒット作ばかり、と言えるでしょう。
 すごい豊作の年です。本作と「乙嫁語り」以外はすべて映像化もされています。
 (逆になんで“乙嫁”は映像化してないんだろうか?)

 言ってはなんですが、本作はかなり地味な作品です。
 最後まで読んでも、ほんのちょっとの救いしか感じられないかもしれません。
 にもかかわらず、この作品が高い評価を受けているのは、
“誰にでも突然訪れうる悲しみ”を真摯に表現したからではないだろうか、と感じています。

んでわ。


2024年02月08日

「受容しながら聴く」 ~“聴くチカラやま”登山一合目

まいど。
 人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。

 啓蒙の木曜日。
 先週、
 を書きましたが、
今回はその“聴くチカラやま”の一合目を攻略してみましょう。

聴くチカラ山一合目
          「聴くチカラ山案内図」

 CC協会発行の“「聴くチカラ検定」テキスト教材”によると、
一合目相当の10級のテーマは「頷き・相槌」です。
 案内図には“受けいれる”ともありますね。

 人の話をきくときに、うなづいたり、相づちをうつのは、
ごく当たり前の動作ですが、ここに“受けいれる”という一言が
加わることで、意味合いが大きく変わってきます。

 それが表題にもある「受容しながら聴く」ということです。

 単に話しやすいように、調子よくふんふん頷くのではなく、
相手を尊重して受け入れようとしていることを、
表情や姿勢などの非言語メッセージも駆使して伝えようとすることです。

 そうすることにより、受容の気持ちが相手に伝わりますし、
信頼関係も深まり、結果的に話も進みます。

 以上、簡単な説明でしたが、もう少し詳しく知りたい方のために、
実は解説動画というものがあるそうですよ。

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 “聴くチカラやま”に登ってみたいアナタのための
勉強会情報はコチラからどうぞ。
 どのくらい登れそうかを試せる“聴くチカラ検定”については、
コチラです。

んでわ。


tsurutaya at 23:30|PermalinkComments(0)CC協会