2024年01月31日
2024年01月31日
ワタクシとビール(酒話壱)
まいど。
人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
正直ネタには事欠かないジャンルなのですが、
逆に何を書こうか迷ってしまうというね。
さて、今まで一番飲んだお酒は何?
と、問われれば、それは間違いなく“ビール”であります。
居酒屋でほぼ確実に頼むブランドは「トリアエズ」ってくらいに飲んでます。
そもそも亡き父が根っからのキリン党だったので、子どものころから
王冠のコルクの匂いを嗅いだり、
ちょっと舐めさせてもらってその苦さに顔をしかめたり、
ラベルのキリンの絵の中に「キ」「リ」「ン」の三文字を探したり、と
あるあるエピソードには事欠かないのですが、
もっとも強烈な記憶を残しているのは、
サッポロビールとの出会いなのでありました。
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多分夏だったのだと思う。
夏休みはいつも母の実家(今思うとけっこうな大邸宅だった!)が
ある青森で過ごすのだが、お盆かなんかに親戚一同が集まるような日があって、
夕方から庭で焼肉パーティみたいなことをやっていた。
足元に新聞紙を敷き詰めて、プロパンガスに1口のコンロをつないで、
南部鉄器製のジンギスカン鍋をのせる。
あれ?じゃあジンパ(ジンギスカンパーティ)なのか?
って、豚肉を上北農産加工のたれ、で食べてたから違うか。

上北農産加工 スタミナ源たれ 390g
母は六人兄弟の長女で、結婚も早かったため、
母方の祖父母では僕が初孫だった。
そのためか、親戚が集まったときには、
自然とほかの従妹の面倒なんかをみることになる。
まあ、弟たちで慣れているので、どうということはないのだが、
今思うに、僕の面倒をみてくれる人はいなかったのである。
さて宴会である。
なんと、叔父が、サッポロビールの樽を持ちこんで、
親戚一同に振る舞うという、昭和50年前後としては
かなり画期的なことをやっていた。
その仕組みが面白くて、率先してビールを注いでは、
大人たちに配達していた。
宴たけなわ、大人は酔っ払い、子どもはすっかり飽きてしまい、
小さい子は母親のもとに、
そうでない子どもはろくでもないことをしでかす頃合い。
あたりがすっかり暗くなった中、家からの灯りと、
どこからか引っ張ってきた裸電球で、うっすらと明るい程度の庭。
条件は揃った。あとは実行あるのみ。
僕たち従兄弟数人は、大人の目を盗んで、ビールをちょろまかして飲む、
という暴挙に出たのであった。
やってみると、それまでお手伝いという形でビールサーバーを触っていたからか、
大人たちのガードはゆるゆるで、ビールの味はさておき、
いつバレるかのスリルを楽しむモードになっていたのだった。
そう、気づいた時には、僕は天井がぐるぐる回るのをへらへら見ていた。
僕のビールデビュー戦は7杯戦ノックアウト負けだった、というわけなのである。

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父の影響か、20代前半まではキリンビールが好きでしたが、
88年の路線変更以来、段々と疎遠になり、
今や多分人生で一番飲んでいるのはサッポロビールなのであります。
88年の路線変更以来、段々と疎遠になり、
今や多分人生で一番飲んでいるのはサッポロビールなのであります。
なんだか、長い伏線が回収された感もありますなあ。
★今宵のおとも:(当然ですが)サッポロ黒ラベル

サッポロ 黒ラベル(350ml*24本)【黒ラベル】
んでわ。