2024年04月08日
2024年04月08日
他者の話を聴くことで自らを客観視する機能(わかちあいの会)
まいど。
人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
先日、ワタクシ月一恒例の、仙台グリーフケア研究会主催
「わかちあいの会」のお手伝いをしてきました。
その日は参加者が比較的少なく、余裕をもって進行できるかな、
と、思われましたが、ワタクシ、若干の懸念事項がございました。
というのは、開始ミーティングの自己紹介で、
参加者それぞれの亡くした方が、パートナーだったり、
親御さんだったり、と、全員違う立場である、とわかったからです。
グリーフケアですから、その方にとって大切な方を亡くした悲しみ、
という点では何も変わらないのですが、一方で、個人ごとの温度差は
確かに存在します。
実際、立場の違う参加者による気持ちの行き違いで、
残念な感想をいただいた事もありました。
また、運営する側も、参加人数が多い時には、
同じような立場の方々が一緒のグループになるように
分割することが多いようにも思います。
それでも今回は、ワタクシの懸念をよそに
参加者それぞれが補完しあって、全員が何かしらの
手ごたえを感じてくれたように見えました。
もちろん参加者どうしの相性、という読めない要素は
あるでしょうが、どうやら、同じ立場の者同士だと、
共感はしやすいが、そこから先に進みづらい、という指摘もあるようです。
ワタクシは、わかちあいの会の、とても重要な機能に、
『他者の話を聴くことで、自らの境遇を客観視する』
というものがあると思っています。
案外その機能は、同じ境遇ではなく、違った立場の人の
話を聴く方が効果的なのかもしれません。