2024年06月24日

2024年06月24日

「AY氏のはなし(2)」

まいど。
 人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。

 先日のことですが、ワタクシ、二泊三日で秋田と盛岡に
泊まる旅に行ってきました。

 観光スポットに行くのは一日一か所だけにして、
初日の夜は秋田の知人に秋田駅前の居酒屋を案内してもらい、
地元の料理や地酒に舌鼓をうち、翌日は盛岡の名店で大学時代の
旧友と飲んだくれる、という、なかなか贅沢な旅でした。

秋田食
 【たびのめし秋田編】

 居酒屋で現地の方と秋田の食べ物について話していて、
よく知っていますね、と、言われましたが、それはひとえに、
大学時代にお世話になったAY氏によるところが大きいです。

 ええ、ワタクシのご近所に住んでいた、
です。

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 盛岡に住んでいた当時、大学寮での清貧生活に疲れていた僕は、
酒の飲める一夜の宿を求めて、友人や先輩の部屋を渡り歩いていた。

 同窓の自宅生にしてみても、飲むといちいち家に帰るのも面倒になるので、
まぁいつも数人が誰かの部屋に押し掛ける、というような感じで
若さを徒に浪費していたのである。

 もちろん家主にしてみればたまったものではないが、いつの時代も
イケニエになる人間が必要なのだ。そう、頼まれるとノーと言えない、
あるいは言っても聞いてもらえない人間が。

 AY氏もその一人だったが、実家からの仕送りが充実していて、
ベーシックな食糧である米はもちろんのこと、比内地鶏の加工肉やら、
たまに“とんぶり(箒の実)”、ごくまれにジュンサイの瓶詰、
冬場になるとハタハタのなれずし、と、秋田の名産品はほとんど
彼に教えてもらったと言っても良い。

 まあたまには、ソーセージの缶詰なんて謎食品もあったが、
おおむね皆でおいしくいただいたものだ。

 そういえば、そもそも彼と正式に対面したのは、寮の先輩である
OBさんに頼まれて、僕の所属していたサークルのたまり場まで
案内した時だった。

 OBさん曰く、

「君のサークルにAYという男がいるが、どうも彼は
 最近大学に来ないで、サークルのたまり場にずっといるらしい、
 説得するので、ちょっと案内してくれないか」

 とのことだった。

 そうやって案内したたまり場=もっと上の先輩の部屋だったので、
その後AY氏の部屋がたまり場になったのは、まさに因果応報というか、
歴史は繰り返すというか、まあ、なんかそんな感じではある。

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 というわけで、秋田の名物を食べると、否応なしに彼のことを
思いだすのです。
 ちなみに酒を求めてさすらっていたワタクシでしたが、その後、
三年間いた寮を出て、アパートの住人になりました。

 そして学業に精を出すべく、PC9801を購入。
 したのが運の尽き。
 常に誰かがパソコンを使っている“たまり場”となってしまったのでございます。

 ああ、因果応報。


んでわ。


tsurutaya at 23:30|PermalinkComments(0)ローカル |