2024年07月08日

2024年07月08日

元祖十文字中華そばマルタマ(とーほぐ味紀行2)

まいど。
 人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。

 先日、秋田を旅した話を書きましたが、目的の1つが、

 なかなか見ごたえのある、その道の第一人者たちの収蔵品
(主に原画や生原稿)でしたが、常設展と読書コーナーだけ行くなら、
なんと入場無料です。

 近所にあったら廃人まっしぐら間違いなしという、底なしな気のする
沼地でしたが、秋田駅からでも電車で100分という立地の十文字駅から、
一時間に一本あるかないかというバスに乗るという、旅の上級者向け
ポイントとなっております。

 しかしまあ、冗長な道行こそが旅の醍醐味ですし、ワタクシ、
実は十文字は過去に2回訪れたことがあります。
 もちろんバイク旅ですが、その際に食べた“十文字ラーメン”は
かなり特殊な部類のものであると記憶していました。

 十文字駅についたあと、バスに乗るまでけっこう時間があるので、
“十文字ラーメン”を食べようじゃないの、と、調べてみると、
以前行ったことのある「丸竹食堂」が、目的のバス停から
けっこう近いようでした。

 開店時間直前だし、そんなに待たずに食べて、さくっとバスに乗ろう、
と皮算用したものの、すんなりいっちゃあ、旅の醍醐味とやらが
味わえないってもんです。(若干負け惜しみ)

 ええ、店の前まで行ったら、お約束のように目に入ったのは、

 「定 休 日」

 の、三文字です。

 仕方がないので、最寄りの次候補店を検索して、再び歩きだしました。

 6月とはいえ、なんだかとっても暑い日でした。
 正直言うと、もう、すぐにでもひよって、なんか涼しげな店にでも
避難したかった…したかったのだけど、店を目指す道すがら、コンビニの
一軒すら見かけないのでした。

 で、案外歩いてたどりついた約束の地、それこそが

「元祖十文字中華そばマルタマ」

なのでした。

 開店前から、人がけっこう並んでいたのですが、なんとかラスイチの
テーブルに着くことができました。

 入店時に先に食券を買うよう言われたので気づきませんでしたが、
後になってメニューをよく見ると、中華そば以外にも、
塩味の五目中華、味噌味のサッポロラーメン、辛味噌味の中国ラーメンなど、
思ったより色々あったのが意外でした。
 個人的にはカレーライスがすごく気になりましたが、流石に中華そば一択です。
 他のお客さんも観察していたのですが、おおむね皆さん中華そばを頼んでいたようです。

 さて、問題のラーメンです。

十文字中華そば

 魚介だしの澄んだ醤油スープは、具の麩とあわせると、青森の中華そばを
ほうふつとさせます。
 紅白かまぼこは謎ですが、昔はナルトが入っていたという説もあります。
 色担当でしょうかね。

 しかしまあ、十文字ラーメンの最大の特徴は、その麺にあります。
 かんすいを全く使わない、細い縮れ麺は、全くコシが感じられず、
よく似たラーメンを1つ挙げるとすれば、スタンダードのカップヌードル
あたりではないでしょうか。一般的には好みが分かれるところかと思います。
 ワタクシは好きですが。

 とまあ、けっこう苦労しつつも、なんとか食べることができましたが、
次回があるなら、駅前にあったフレンチレストランに行きたいものです。

 なにせ「ラーメン」ってのぼりが出てましたからねえ。

んでわ。


tsurutaya at 23:30|PermalinkComments(0) | ローカル