ふろぐ2「風呂上がりの無〇」宮城県加美町の「やくらい薬師の湯」

2024年08月08日

“だまされたい欲”「奇術探偵曾我佳城全集/泡坂妻夫」

まいど。
 人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
 
うそぶいてたくせに、ミステリネタをほとんと書いていないことに
今さら気づいたわけですが、そういえば3年前の今時分には、
こんなことを書いていました。

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 子どもの頃から推理小説が大好きでして・・・。

 昭和の子どもらしく、江戸川乱歩のジュブナイルから読み始めて、
小学校の図書室にある分を読み終わると、同じ出版社の怪盗紳士シリーズも全部読み、
ホームズはなんだか性に合わなかったので、ジュブナイルは卒業して、
定番のアガサ・クリスティー、エラリイ・クイーン、と、いわゆる本格推理ものを
読むようになりました。

 推理小説といっても色々ですが、いわゆる“謎とき”の要素に強く魅せられていたようで、
いかに早く犯人を当てるか、トリックを見抜くか、というパズルのような楽しみ方をしていました。

 ただ、パズルと違い、意外なオチで作者にしてやられた時に「やられたー!」と思いつつも、
満足をするのが、推理小説の醍醐味です。
 逆に、自分の推理通りの犯人とオチだと、なんだか物足りない気すらします。

 なんというか、「たのむからもっとうまくだましてくれ」というような気分です。

 これは自分に“だまされたい、という欲求”があるからではないか、と思っています。

 この感覚に似たようなものに、手品がありますね。
 観客は、これから何が起こるのかと、わくわくしながら、演者の一挙手一投足に
注意を向けますが、それでも大概は、思っているのと違う現象を、驚きとともに、目にします。

 どちらのエンターテイメントも、受け手は騙されることを承知の上、というか、
むしろうまく騙されることを楽しみにしているのではないかと思うのですが、どうでしょうか?

 ちなみに僕の好きな推理作家に「泡坂妻夫」という方がいるのですが、
この方、マジシャンでもあるのです。

 気のせいか、読者の盲点をつくトリックが多いような気がします。
 うまく騙されたい方は、是非どうぞ。

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 ということで、今回のおススメはコレ。


 マジシャンの書いた、主人公が奇術師で探偵というミステリです。

んでわ。


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