2024年11月13日
まんが愛クロニクル 望郷篇「立ち読みの頃」2
まいど。
人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
さて、私的マンガの記憶を絞り出すコーナー、今回は、
“望郷篇「立ち読みの頃」”の続きですよ。
前回、週刊少年誌5誌について、さらっと書きましたが、
当時は月刊や増刊もけっこう熱かったと記憶しています。
立ち読みする時には、マガジンラックの前で、その日読むべき
週刊誌をこなしてから、未読の月刊や増刊をチェックし、
その後に、単行本やら、当時出始めた漫画文庫に取り掛かったものです。
漫画文庫は、絶版となった過去の名作を読む良い機会になりました。
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小学生の高学年の頃、マンガばかり読んではいたが、
一応、いつも一緒にゲームをする友人たちもいて、
ファミコン以前の世代なので、億万長者ゲームやペトロポリス、
挙句、麻雀なんかをやっていたが、当然マンガの貸し借りもしていた。
例えばIS君は「月刊ジャンプ」を買っていて、そのコミックスを
所有していたように思うし、KT君は後述する「マンガ少年」を
買っていた。
確か竜崎遼児「どぐされ球団」や武論尊・南一平「影の戦闘隊」、
みなもと太郎「ホモホモ7」、モンキー・パンチ「ルパン三世」なんかは
IS君ちで読んだ気がする。
そしてTK君。
TK君は、なんと毎週少年サンデーを買っていたので、
僕もその恩恵にあずかることになったものだが、
けっこう幅広くマンガやSF小説の話をできる、初めての友人であった。
当時は、やたらにSFマンガが載っていたように思うのだが、
その中でもジャンプの手塚賞をとった諸星大二郎と星野之宣は、
長らく僕の二大SF漫画家であった。
だって当時のキョショーと違って、SFしか書かないんだもの。
そしてそんな具合で、マンガの中でも特にSFに好みが偏向していた僕は
驚くべきニュースを知る。
手塚治虫があの「火の鳥」の新作を、新しく創刊される雑誌で
連載するらしい、というのだ。
しかも他の連載陣も豪華で、石森章太郎、ジョージ秋山、松本零士、
石川賢、ますむらひろし(当時はこのひと誰?と思いましたが)、
みなもと太郎、吾妻ひでお、で、トドメに藤子不二雄が読み切りの短編を
描いてます。なにこのドリーム雑誌?
「月刊マンガ少年」創刊号(1976)
9月の創刊号はもちろん買った。
しかし残念ながら、買い続けることはできなかった。
翌年5月になんかの拍子に、5月号を入手してからは、
毎年9月号と5月号だけ買うようになったのはご愛敬だが、
なんの因果か、1981年の5月号を以って、「月刊マンガ少年」は
休刊してしまった。
そういうわけで、僕の本棚の最下層には、今も、月刊マンガ少年の
9月号と5月号がひっそりと眠っているのです。
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次回、『まんが愛クロニクル 立志篇「私的ジャンプ黄金期」』に続く。
んでわ。
tsurutaya at 23:30│Comments(0)│本(まんが・小説・ほか)
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