心理学豆知識
2025年02月24日
「自我の統合」vs「絶望と嫌悪」
まいど。
人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
を、大分前に書きましたが、ワタクシ、いわゆる“地域社会”
というものに、最も近づいた数か月になりました。
一年ほど前には想像もしなかった状況に身を置きつつ、
更なる変化を予感しつつある激動の2025年なのであります。
さて、話は急に変わりますが、心理学の勉強をしていると、
“発達課題”というような概念を学ぶことがあります。
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■エリクソンが提唱した8つの発達段階
エリクソンが提唱した「心理社会的発達理論(psychosocial development)」には、
「乳児期」「幼児前期」「幼児後期」「学童期」「青年期」「成人期」
「壮年期」「老年期」の8つの発達段階があります。
この8つの発達段階にはそれぞれ「心理社会的危機」が存在し、
人間はその心理社会的危機を乗り越えることで力を身につけることが
できるというのがエリクソンの発達理論です。
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で、ワタクシもオトシゴロなので、ターゲットは「老年期」一択です。
まあ、「壮年期」の課題をスルーしてきた自覚があるので、
ソコは触れないで先行きましょう、って感じでもあります。
「老年期」における人生の最終段階の発達課題は「自我の統合を確立すること」で、
この「自我の統合」とは、「身体的、精神的、社会的、スピリチュアル的に統合した
自分自身を自覚し、自分のこれまでの人生を肯定的・積極的に受け入れること」なんだそうです。
“身体的”・“精神的”は、まあわかるとして、“社会的”はどう考えるべきか、
“会社”という“社会”への参加方法を失ったワタクシが今、細々とした“仕事”経由以外で
どう“社会”に関わっていくことができるのか…、そう、その答えが“地域社会”への
積極参加に他ならないのです多分。
もっとも“発達課題”ということを言いだしたのは、ハヴィガーストという人で、
教育学者であるこの方の老年期の発達課題はけっこう具体的だったりします。
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■ハヴィガーストの老年期の発達課題
①体力と健康の衰退に適応
②引退と収入の減少に適応
③配偶者の死に適応
④自分の年ごろの人々と親密な関係を結ぶ
⑤社会的・市民的義務を引き受ける
⑥身体的に満足できる生活環境を確立する
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で、こちらでは具体的に“社会的・市民的義務を引き受ける”ってありますね。
なんにしろ、なかなか大変そうじゃないですか。
年金もらってご隠居様、ってわけにはいかないようですよ?
とはいえ、上記の定義では「老年期(65歳〜)」ってことで、
まだもう少々時間があるようです。
まだもう少々時間があるようです。

使用許諾のある、いらすとや風心理学者絵のエリクソン、でした。
んでわ。
tsurutaya at 23:30|Permalink│Comments(0)
2025年01月13日
今年初のわかちあいの会
まいど。
人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
先週、今年初めての、仙台グリーフケア研究会主催
「わかちあいの会」のお手伝いをしてきました。
事前の申し込みでは、参加者4,5名ほどかと思われ、
当日も前日からの大雪ということで、こじんまりと実施する、と
思われたのですが、蓋を開けたら8名もの参加者となりました。
事前ミーティングで、参加者少な目、という見通しで、
その日、初ファシリテーターを拝命したワタクシには、
想定外の出来事の予兆であったと申せましょう。
参加者が8目になった時点で、部屋を2つに分けたので、
当初の担当人数とほぼ同じになったのですが、場所とココロの
準備のゴタゴタはあまり気持ちのいいものではありません。
そんなワタクシの心情はさておき、今回の参加者の方々は、
似た境遇でもあったため、比較的平穏に進めることができました。
ただ、ワタクシ、初回ということもあり、進行のルールを
強く意識してしまい、参加者の方々の自由な発言を
損ねてしまったのではないか、と反省しております。
また、若干の失敗をした一方、カウンセラーとしては理解していた
つもりの“沈黙”について、新たな知見も得られたように思っています。
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カウンセリングにおいて“沈黙”とは、色々な意味があります。
例えば「相手がどういうふうに表現しようか言葉を探している場合」や
「自己洞察を行っているのではないかと思われる場合」、
「こちらの言葉を検討している場合」、「発言を受けて気持ちを整理している場合」
などは、こちらが少々待つ必要があるケースといえます。
逆に、「相手が極度に緊張している場合」や
「特に話すことも浮かばず、相手が少し居心地の悪さを感じている場合」
などは、こちらから何らかのアクションをする必要があります。
とまあ、カウンセリングにおいてはそれなりに“沈黙”の対応を
できるつもりでいたのですが、これが複数人になると、
少々違った趣も出てきます。
それは「周りの人間の出方をうかがう場合」の沈黙です。
実際ワタクシ自身も覚えがあります。
でもまあ、次回はその辺もちゃんとふまえて、
もうちょっとうまく進行できるよう、精進いたします。
んでわ。
tsurutaya at 23:30|Permalink│Comments(0)
2024年11月06日
白 vs 白
まいど。
人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
バーサス三部作(今作りました)最終回は白白です。
一時期冬になると、おでんアンケート、というのを
色んな人にやっていまして、まあ、
「おでんの具で好きなものを3つ教えてください」
というものなんですが、3つ、というのがポイントでして、
みなさん高確率で“たまご”と“大根”が入ってきます。
これはまあ、会話のフリみたいなもので、
『みなさん高確率で“たまご”と“大根”が入ってきます』という
オチとともにおでん談義でもしましょうという感じです。
話題に困った際のネタ(おでんだけにタネ?)に、ご利用ください。
え?ワタクシの3択ですか?
もちろん、“たまご”と“大根”と…
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会話の小技というか、カウンセリングでも意識する技術に
「オープン・クエスチョン」「クローズド・クエスチョン」というものがあります。
「オープン・クエスチョン」は「どう思いますか?」「今後どうしますか?」のように、
相手が答える範囲に制約を設けず、自由(オープン)に答えてもらうような質問です。
会話を広げたい場合なんかにも良いです。
一方、「クローズド・クエスチョン」は「はい・いいえ」など
択一で答えてもらえるような、相手が答えやすい訊き方であり、
事実や相手の意向の確認などに向いています。
ただし、相手が答えたら、それで会話終了、ということにもなりかねませんので、
そこはご注意を。
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先日おでん作ったのですよ。
好きな3点+シャレで入れた玉こんにゃくです。
うん、全部白い(?)ですね。
んでわ。
tsurutaya at 23:30|Permalink│Comments(0)
2024年10月10日
この日なんの日10月10日
まいど。
人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
今日10月10日はメガネの日、ではあるのですが、
以前書きました通り“世界メンタルヘルスデー”でもあります。
2024年世界メンタルヘルスデーのテーマは、
「今こそ職場でメンタルヘルスを優先しよう」
であると、世界精神保健連盟が発表しました。
ええ、いつもの(?)厚生労働省のページに書いてました。
そして同じページにシルバーリボンなんてもんが載ってます。
『シルバーリボンは脳や心に起因する疾患(障害)および
メンタルヘルスへの理解促進を目的とした運動のシンボルです』
で、以下いつもの(?)宣伝ですが、このシルバーリボン、
バッヂもありまして、ウチのNPOでも販売しております。
バッヂもありまして、ウチのNPOでも販売しております。
んでわ。
tsurutaya at 19:55|Permalink│Comments(0)
2024年07月01日
この日なんの日7月1日
まいど。
人生の午後をおもしろおかしく暮らす、つるたやです。
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けっしてネタに困ったわけではねえんだが、今日7月1日はなんの日だったかな?
と、調べていたと思いねえ。
いゃあ、ネットで検索便利だねえ。
山開きに海開き、そうかやっぱり夏っぽいのが多いのかな?
井村屋あずきバーの日とかじゅんさいの日とかね。
ナニナニ?
7/1は6/31で、June(ジューン)31(サイ)、じゅんさい…!?
先日行った秋田は、たしかにすんげえ暑かったがなぁ…
しかしクレジットの日とか、銀行の日とか、更生保護の日?とか、
法律や条例の施行、公布なんかの記念日でもあるのかい。
まあ、四半期の切れ目、ってえ日でもあるしなあ。
に、してもウォークマンの日とか、鉄スクラップの日とか、
もう何がなんだかわからねえな。
なんかこう、も少しネタに、いやさ、ためになるような情報はないものかねえ。
あっ!「こころの日」だと!?これだっ!!
日本精神科看護協会発行の“こころの日パンフレット”によると、
『1988年7月1日に施行された「精神保健法」にちなんで、
日本精神科看護協会が 1998年より7 月 1日を「こころの日」と位置付けました』
ふむふむ1988年にそんなことがあったのかい。
その頃の手前は、ってえと…
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1988年7月1日、三か月の研修期間を終えた僕は、某メーカー系列の
ソフトウェア会社で、プログラマーとしての一歩を踏み出そうとしていた。
折しも日本国内はバブルの終盤。
仙台市の繁華街、国分町には明け方まで人がたかっていて、不夜城とは
かくあろうものか、と思ったものである。
そんな時代のせいか、定時で終わっては飲みに行き、残業しては飲みに行く、
という生活をしても、特に違和感もなく、案外楽しく暮らしていたように思う。
そして1990年、勤めていた会社では、二年前の倍以上の新人を採った。
なんでか三年目なのに新人教育担当をしていた僕だったが、
その数年後には、バブル崩壊のあおりで、当時の新人のかなりがいなくなるのを
見ることになった。
若手を欠いた現場で、仕事の受注も厳しいのに報酬額が下がることはない、
という会社の給与体系は、結果的に高い原価(人件費)として、
管理者の首をじんわり絞めていった。
無理な工期や、スキルの足りない人員、常態化する長時間労働はまだしも(?)、
サービス残業という悪習も登場してきたころに、とある先輩が、
仕事先から失踪したというニュースが聞こえてきた。
思えば、その後色々と耳にすることになる“戦線離脱”する人々の
走りだった気がするが、当時は不可思議な出来事だと思っていたようだ。
社内の研修なんかで“メンタルヘルス”という言葉を聞くよりも
ずっと以前の話で、今思うと「精神保健法」の施行からほんの数年だったが、
そんな法律で何かが変わった気は全然しなかった。
それから四半世紀もして、ストレスチェック制度が義務化され、
ようやく何かが変わり始めた気もしたが、その頃には、両手でも足りないほど、
同僚が“戦線離脱”していた。
まあ、それも僕がサラリーマンを辞めた理由の1つなのかもしれない。
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そうかそうか、「精神保健法」から35年ねえ。歳も取るわけだ。
あ、それじゃあ、もしや“メンタルヘルスデー”ってのが、
あるんじゃねえのかい?
どれどれ?えーと、10月10日が“世界メンタルヘルスデー”てえのかい?
世界とは大きく出たねこりゃ。
おおなんと!あのWHOが協賛してるじゃねえか。
なんつっても、厚生労働省のページに書いてあるんだから間違えねえな。
おや?
同じページにシルバーリボンなんてもんが載ってるね。
ふむふむ『シルバーリボンは脳や心に起因する疾患(障害)および
メンタルヘルスへの理解促進を目的とした運動のシンボルです』
か、ほう、バッヂもあるようだね。
サラリーマン辞めてメンタルヘルス関連の仕事するなら、
社章がわりにコイツを付ける、ってえのも悪くないねえ。
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あ、そういえば、シルバーリボンのバッヂ、ウチのNPOでも販売しております。
良かったらコチラからどうぞ。(宣伝オチ)
んでわ。
tsurutaya at 22:38|Permalink│Comments(0)